AIIB参加は慎重に対応を…首相に報告書
自民党は4日、中国が主導するAIIB(=アジアインフラ投資銀行)への参加の是非に関する報告書を安倍首相に提出した。参加については「慎重に対応すべき」との表現にとどまった。
自民党 衛藤外交・経済連携本部長「政府がAIIB参加を見送ったことは適切であった。またAIIBについては慎重に対応すべし、これが結論です」
安倍首相は、政府が3月末にAIIBの創設メンバーへの参加を見送った後、自民党の関係部会に参加の是非を検討するよう指示していた。これを受け、とりまとめられた報告書では、参加見送りについて「判断は適切だった」とする一方、参加した場合のメリットとデメリットが併記され、「今後については慎重に対応すべし」との表現にとどまり、参加の是非は明確にしなかった。
報告書を受け取った安倍首相は「党の議論は有意義だった。国民の理解が深まった」などと話したという。