今の国会で２回目の党首討論が行われた。安全保障関連法案をめぐり、民主党の岡田代表は安倍首相に対し、どういう場合に集団的自衛権を行使できるのか明確ではないと追及した。

　安倍首相「政策的な中身をさらすことにもなりますから、そんなことをいちいちすべて述べている海外のリーダーはほとんどいない」

　岡田代表「時の内閣に武力行使する、しない、憲法違反になる、ならないの判断を丸投げしているのと一緒です。白紙委任なんです。そんな国はどこにもありません」

　安倍首相「憲法の範囲内にあるからこそ、この法律として私たちは提出しています」

　岡田代表は、どういう時に集団的自衛権を行使できるのか、法案は「抽象的だ」と指摘し、「憲法違反だ」と追及したが、安倍首相は「憲法解釈変更の正当性、合法性には完全に確信をもっている」と述べ、議論はかみ合わなかった。

　一方、維新の党の松野代表は政府の法案に対し、近く党として独自の案をまとめる考えを示した。

　松野代表「どうかその（維新の）案に賛成していただけるならば、その案を通していただきたい」

　安保関連法案の成立に向け、政府内には維新の党との修正協議に期待する声もあるが、松野代表は「修正協議に応じる考えは全くない」と強調した。