「改造してこの数字は厳しい」 内閣改造も支持率アップならず、副大臣と政務官は女性ゼロ
内閣改造も支持率アップとはなりませんでした。NNNと読売新聞が行った緊急の世論調査で、内閣支持率は35%と前の月から横ばいでした。この結果は、どう受け止められているのでしょうか? 中継です。
支持率は最低水準のままとなり、改造で局面を打開したかった岸田首相の狙い通りにはいかなかったと言えます。政府・与党内からは「改造してこの数字は厳しい」などの声が聞こえています。
支持率が35%と横ばいだったことについて、自民党幹部は「ご祝儀があると思ったが、国民の見る目は厳しい」と、期待が外れたとの見方を示しています。
また、いわゆる待機組と言われる入閣候補者が多く登用されたことについて、自民党内からは「パッとしない在庫一掃内閣だ」「派閥重視の人事では、支持率は上がらない」と、冷めた声が聞こえてきます。
世論調査では女性閣僚起用について、「評価する」が72%と高い評価の一方、人事全体は50%が「評価しない」と答えています。
これについて、自民党の閣僚経験者は「女性大臣が良い仕事をすれば、評価につながる」と述べる一方、ある野党幹部は「女性閣僚を増やせば支持率が上がるというのは安直だ」と厳しく批判しています。
――15日に、新たに決まった副大臣と政務官の人事では、女性の起用がゼロだったということですが、こちらにはどういった声があがっていますか。
政府は閣僚に女性5人を起用する一方で、任命された副大臣、政務官は54人全員が男性で、女性の起用はゼロでした。ある閣僚経験者は「副大臣・政務官で女性ゼロだと、女性閣僚起用の効果は薄れてしまう」と指摘しています。
一方で、ゼロだった理由については、ある政府関係者が「副大臣を経験していない女性議員を閣僚に抜てきしたことなども影響している」と分析。また、「そもそも女性議員の数が少ないから」との声も多く聞くなど、構造的な問題を指摘する声もあります。