大西議員の発言に…自民党内から批判の声も
先週、自民党の勉強会で「マスコミをこらしめるには広告料収入がなくなるのが一番」などと発言した自民党の大西英男議員が記者団の取材に応じ、個人的な考えとして改めて一部の報道機関について「懲らしめようという気はある」などと述べた。
「日本の国を過てるような、そういった誤った報道をするようなマスコミに対して、私は広告は自粛すべきじゃないかなと個人的には思います。だけど、政治家として政治権力を使うとか政党の力でそういうことをやるというのは民主主義の根底をゆるがすことですよ」
「懲らしめようという気はあるんですよ。一部のマスコミですよ。だって社会的制裁受けてない」
「何らかの国民的な方法を考えていかなきゃいけないな。それについて百田先生のご意見を伺ったということです」
大西議員はこのように、個人的な見解としては一部の報道機関について「懲らしめようという気はある」と明言した。その上で、勉強会での発言については「政治家として政治権力を使うとか政党の力でそういうことをやるというのは民主主義の根底をゆるがすことだ」として、報道機関に圧力をかけるつもりはなかったと釈明した。また、「議会人として誤解を受けないように発言は慎んでいきたい」と述べた。
こうした発言に対し、自民党内からも批判の声があがった。
二階総務会長「言いたい放題を言ってあげたらいいというもんじゃない」
別の自民党幹部も「どれだけ党に迷惑をかけていると思っているんだ。つける薬がない」などと声を荒らげて不快感を示した。
一方、野党側は厳しく批判した。
民主党・枝野幹事長「繰り返し繰り返し言論の自由を侵害するつもりはないとおっしゃいながら、結果的に与党の議員の方がこうしたことをおっしゃれば、どういう影響があるのか全く理解されていない」
また、維新の党の柿沢幹事長も「感覚を疑わざるを得ない。安倍首相に見解を語っていただく必要がある」と国会で追及する考えを示した。