「安保法案」沖縄で参考人質疑 3人が反対
安全保障関連法案を審議する衆議院の特別委員会は6日、沖縄県と埼玉県で参考人質疑を行った。沖縄では、5人の参考人のうち3人が反対を表明した。
稲嶺名護市長「もし有事となれば今の沖縄が真っ先に狙われ、70年前の二の舞いを踏むことになるのは火を見るより明らかです。またしても沖縄は捨て石にされる」
一方、2人の参考人が、北朝鮮のミサイルの脅威や中国による尖閣諸島周辺での領海侵犯などを理由に、安保関連法案への賛成を表明した。
先月、自民党の勉強会で「沖縄の世論は左翼勢力に乗っ取られている」などの発言があったとについては、全ての参考人が「許せない」などと批判した。
一方、安倍首相は6日夜、自民党のインターネット番組に出演し、たとえ話を交えて法案に理解を求めた。
安倍首相「一般の家庭でも戸締まりをしっかりしていれば泥棒や強盗は入らない。しかも、お互いに協力し合っていこうということであれば、そういう地域には、おそらく悪い人は入っていかない」
また、「今やっている法律はいざという時のためだが、作っておけば安心ではないか。それは抑止力になるだろう」と強調した。