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安倍首相 礒崎補佐官の罷免に応じず

2015年8月4日 12:36
安倍首相 礒崎補佐官の罷免に応じず

 安全保障関連法案をめぐって「法的安定性は関係ない」などと発言した礒崎首相補佐官について、野党側は4日、罷免する考えがないかただしたが、安倍首相は応じなかった。

 安保関連法案を審議する参議院の特別委員会で、安倍首相は、礒崎補佐官が発言を撤回していることなどから辞任や罷免の必要性はないとの認識を重ねて示した。

 民主党・小川参院議員「補佐官たるもの自ら身を引くべきだと思う。もしそうならない場合は、総理の方からたしなめて辞任を促すなどするのが、惻隠(そくいん)の情というか温かい配慮だと思うが」

 安倍首相「礒崎補佐官は、法的安定性は関係ないという部分の発言は取り消すとともに、今後、補佐官としての職務に精励する旨、説明しており、引き続き職務にあたってもらいたいと考えている」

 さらに、小川議員は「罷免の考えはないか」とただしたが、安倍首相はこれにも応じなかった。

 小川議員は「安倍政権の法的安定性に対する考え方はしっかり追及されるべき」と述べ、礒崎氏を再び参考人として呼ぶことも含め、引き続き追及する姿勢を示した。