岸田外相、拉致被害者の早期帰国を強く要求
岸田外相は6日、訪問先のマレーシアで、北朝鮮の李洙ヨン(土へんに庸)外相と会談し、全ての拉致被害者の早期帰国を強く求めた。
岸田外相「私からは、日朝合意の履行を求めつつ、日本国内の懸念を伝え、一日も早い全ての拉致被害者の帰国を強く求めました」
会談で李外相は、拉致被害者らに関する全面的な調査について「誠実に履行している」と説明した。これに対し、岸田外相は「調査開始から1年以上たった時点で、具体的な見通しが立っていないのは、誠に遺憾だ」として、速やかに報告するよう求めた。
岸田外相はまた、中国の王毅外相とも会談した。中国が東シナ海でガス田開発を進めていることについて、岸田外相は一方的な開発を控えるよう求めた。王毅外相は、安倍首相の戦後70年談話を念頭に、「歴史に責任ある態度で正しく向き合ってほしい」と述べたという。