安倍首相、翁長沖縄県知事に協力要請へ
安倍首相は、7日の翁長沖縄県知事との会談で、沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設について改めて協力を求める考えを示した。
普天間基地の移設をめぐっては、翁長知事が名護市辺野古沖の埋め立て承認の取り消しを検討していることを受け、政府は移設のための作業を今月10日から1か月間中断し、沖縄県との集中的な協議を行うことにしている。
安倍首相は7日午後、首相官邸で翁長知事と会談する予定だが、知事に対し、辺野古移設への協力を改めて求める考えを示した。
安倍首相「協議を通じ、改めて普天間の危険性除去と辺野古移設に関する政府の考え方や、沖縄の負担軽減を目に見える形で実現するという政府の取り組みについて、ご理解をいただけるように丁寧にご説明を行っていく考えであります」
安倍首相は「沖縄の皆様の考えに真摯(しんし)に耳を傾けて聞くことは当然」とする一方、「市街地の真ん中にある普天間の固定化は絶対に避けなければならない」と述べ、従来の政府方針を変更する考えはないことを強調した。