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首相、“安保法案”採決に踏み切る考え示す

2015年9月4日 22:16
首相、“安保法案”採決に踏み切る考え示す

 安倍首相が4日、日本テレビ系列の番組「情報ライブ ミヤネ屋」に出演し、安全保障関連法案について「決めるときには決めなければいけない」と述べ、成立への強い意欲を示した。

 安倍首相「会期も大幅に延長したのですが、あとわずかになってきました。どこかの段階では、やはり決める時には決めなければいけない」

 関連法案のうち、集団的自衛権の限定的な行使を可能にする法案だけ採決を見送ることはないかと聞かれ、安倍首相は「切れ目のない対応を可能とするための法案で、全体の法制が大切だろう」と否定的な考えを示した。さらに、民主党などについて「対案は示さないで、憲法違反としか言わないのでは、議論が深まらない」と批判した。

 再来年4月に予定されている、消費税率の8%から10%への引き上げについては、「予定通り行っていく」と強調する一方、「リーマンショックのようなことが起これば別だ」と述べた。

 また、来月末にも開催することで調整が行われている日・中・韓3か国による首脳会談については、「実現することになった」と評価する姿勢を示した。さらに、「その際、ぜひ日韓首脳会談も行いたい」と述べ、2度目の首相就任以来、実現していない韓国との首脳会談開催に意欲を示した。