８日告示の自民党総裁選挙への立候補を目指す野田前総務会長が、総裁選の公約を党本部に提出したことがわかった。立候補に向けた動きを加速させている。

　自民党総裁選挙の立候補者は、公約にあたる「所見」を２０人の推薦人名簿と合わせて提出する必要があるが、自民党関係者によると、野田氏側が６日、この「所見」を提出したという。野田氏は推薦人集めを急いでいて、推薦人になることを決めたある議員は「すでに１４、５人集めた」と話している。

　一方、安倍首相を支持する自民党執行部の一人も６日になって「（野田氏の推薦人は）１０人台の半ばまできている」と話し、警戒感を強めている。安倍首相の無投票再選が有力視されていた自民党総裁選は、予断を許さない状況となってきた。