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野田氏立候補か?あす自民総裁選告示で緊迫

2015年9月7日 12:08
野田氏立候補か?あす自民総裁選告示で緊迫

 8日に告示される自民党総裁選挙をめぐり、野田聖子前総務会長が立候補に向けた動きを加速させている。

 総裁選をめぐる状況はここ数日で一変した。野田氏の側が猛チャージをかけたためだ。当初、安倍首相の無投票再選が有力視されていた総裁選は、予断を許さない状況となっている。

 関係者によると野田氏は6日、推薦人に名乗りを上げている尾辻元参院副議長に電話し、立候補に必要な推薦人20人のうち「18人集まりました」と報告したという。また野田氏は6日、関係者を通じて、立候補に必要な公約を党本部に提出した。

 こうした野田氏の動きを支えているのは、議員引退後の今も岸田派の名誉会長を務める古賀誠元幹事長だ。古賀氏はここ数日、岸田派の若手議員らへの電話攻勢を強め、その結果、数人が推薦人になる意向を固めたことがわかっている。

 一方、現会長の岸田外相は、先日、派閥として安倍支持を打ち出していて、7日午後、臨時の派閥総会を開き、野田氏に流れる動きを徹底的に封じ込める構え。また夜には古賀氏も会合を開くことにしており、総裁選の前哨戦は7日夜、最大の山場を迎える。

 野田氏出馬となれば、安全保障関連法案の審議に与える影響は計り知れないとして、安倍陣営は警戒感を強めている。