菅官房長官は２３日、ＢＳ日テレの「深層ＮＥＷＳ」に出演し、政府と沖縄県の対立が続くアメリカ軍普天間基地の移設問題について「生やさしいものではない」と述べ、沖縄県側の理解を得るのは難しいとの認識を示した。

　「私は、この問題はそんなに生やさしいものじゃないと思いますよ。それはお互いがぎりぎりの中で話し合いをして、しかし、できなかった。しかし、もう行政判断は下っているわけですから」－菅官房長官はこのように述べ、沖縄県側の理解を得るのは難しいとの認識を示した上で、法律にのっとって移設工事を進めていく方針を改めて強調した。

　また、野党側が求めている臨時国会については、安倍首相が出席を検討している国際会議が来月中旬以降に数多くあることを挙げ、慎重な姿勢を崩さなかった。具体的には、世界経済などを話し合うＧ２０やＡＰＥＣ（＝アジア太平洋経済協力会議）に加え、地球温暖化対策を話し合う国連の会議ＣＯＰ２１も挙げた。