関係閣僚と翁長知事会談“移設問題”平行線
アメリカ軍普天間基地の移設問題を巡り、菅官房長官ら関係閣僚と沖縄県の翁長知事が18日午後、首相官邸で会談したが、協議は平行線に終わった。
政府は、名護市辺野古への移設作業を1か月間中断し、沖縄県側と集中協議を行っている。会談で翁長知事は、改めて2019年までの普天間飛行場の運用停止を求めた。これに対し、菅官房長官は「地元の協力がなければ難しい」として、辺野古への移設に理解を求めたが、双方に歩み寄りは見られず平行線に終わった。
翁長知事「辺野古(移設)が唯一だというのはやめてもらいたい。なぜかというのは、原点が違うんでしょ、と」
菅官房長官「世界で一番危険と言われる普天間飛行場の危険除去と閉鎖、その実現のために、県内に移設をするということでありましたので、そこが出発点であると、そういうことを申し上げました。そこはなかなか簡単に距離感は詰まらないと思います」
今月23日から2日間の日程で杉田官房副長官が沖縄を訪問し、事務レベルの協議を行うほか、来月上旬までに、菅官房長官と翁長知事が相互に訪問して会談する予定。