紫綬褒章に桐野夏生さん、立川志の輔さん
今年の秋の褒章の受章者が決まった。スポーツや芸術などの分野で功績のあった人に贈られる紫綬褒章には、小説家の桐野夏生さん(64)や、落語家の立川志の輔さん(61)が選ばれた。
桐野さんは現代社会の困難な課題に挑む作品を数多く執筆したことを評価されての受章。
桐野さん「誠意ある作家になりたいと思っています。今の時代を生きている人間たちを目をそらさずに見るというのが、私の中の誠意ですね」
また、落語家の立川志の輔さんも紫綬褒章を受章した。立川さんは受章にあたり、「(故・立川談志師匠の)「伝統を現代に」は、 わたしにとって大きな目標となり、多くの試行錯誤の原動力ともなりました」とコメントを発表した。
また、日本酒造りに貢献したとして、広島県の竹鶴酒造(株)の会長・竹鶴壽夫さん(74)が黄綬褒章を受章した。竹鶴酒造は「日本のウイスキーの父」と呼ばれ、テレビドラマの主人公のモデルにもなった竹鶴政孝さんの生家でもある。
今回の褒章は、755人と15の団体が受章した。