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9条含む憲法改正 首相“国民的議論”強調

2015年11月10日 12:03
9条含む憲法改正 首相“国民的議論”強調

 内閣改造後、初の国会論戦となる衆議院予算委員会は10日、安倍首相が出席して閉会中審査を行っている。安倍首相は、将来的には憲法9条を含めて憲法改正を目指す考えを示した上で、まずは国民的議論を深めていくことが大切だと強調した。

 民主党の岡田代表は、限定なく集団的自衛権の行使を認めるよう憲法9条を含めて憲法改正を行う考えか安倍首相をただした。

 岡田代表「総理の持論は限定なき集団的自衛権の行使ということだと考えている。3分の2衆・参でえられれば、これを国会で成立させ国民投票にかけるという考えですね」

 安倍首相「国民的な議論が深まり、広がり、高まっていくことが絶対的に必要ですから、まずそこに重点を置いていきたい」

 安倍首相は「今後、21世紀にしっかりと国民の命と平和な暮らしを守っていく上で9条の改正を行うことが必要だろう」と、将来の憲法改正に意欲を示した。その上で「現段階では、まずは国民的議論を深めていくことが大切だ」と補った。

 これに対し、岡田代表は「次の参議院選挙で3分の2の議席を自民党が取ると憲法9条を変える提起がされることを踏まえていかなければいけない」と指摘した。その上で「重要な参議院選挙になることを認識しなければならない」と述べ、憲法9条の改正の是非が争点になると主張した。

 この後、民主党は高木復興相の政治資金の問題などを追及する予定。