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野党6党、甘利氏の演説で退席 衆院本会議

2016年1月22日 17:43
野党6党、甘利氏の演説で退席 衆院本会議

 甘利経済再生担当相の金銭授受を巡る疑惑は、国会審議にも影響を与えている。安倍首相の施政方針演説などを行う22日の衆議院本会議で、野党6党が甘利経済再生相の経済演説を退席した。

 野党側は、これまで求めてきた甘利経済再生相による疑惑の説明がない、として退席した。今年1年の基本方針を示す本会議を野党側が途中退席するのは極めて異例。

 民主党など野党側が「本人から一切説明がない異常事態で演説を聴くわけにはいかない」としたのに対して、政府側は「来週、調査結果を発表したい」と訴えたが、折り合いはつかなかった。

 そのため野党側は、経済演説の直前に退席し、甘利経済再生相は冒頭、「申し訳なく思っている」と陳謝した。

 甘利経済再生相「演説に先立ち一言申し上げます。今回の週刊誌報道の件でお騒がせしている件については、大変申し訳なく思っております。国民に疑惑を持たれないよう、しかるべき時期にしっかりと説明責任を果たしてまいります」

 甘利経済再生相は1週間以内に調査報告を行う考え。

 与野党の対立が激しくなっている。安倍首相は施政方針演説で、野党の姿勢について「ただ反対と唱える。政策の違いを棚上げする。それでは国民への責任は果たせません」と述べ、批判した。

 安倍首相はまた、演説の結びに、次の総選挙のいわば前提となる選挙制度改革、そして自らの悲願でもある憲法改正について「正々堂々と議論し逃げることなく答えを出す」よう、与野党双方に訴えた。

 一気に波乱含みとなった通常国会。参議院選挙をにらんだ与野党の攻防がいよいよ本格化する。

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