東日本大震災からまもなく５年。安倍首相は２１日、被災地の宮城県を訪れ、復興の進ちょく状況を視察した。

　安倍首相は、東日本大震災の津波で甚大な被害が出た宮城県石巻市の災害公営住宅で、住民らとともに１３メートルののり巻きを作り、「心の復興」の一環であるコミュニティー作りの現場を視察した。その後、約３年ぶりに訪れた女川町の駅前商店街では、営業を再開した店などを回った。アロマキャンドル作りも体験した。

　震災からまもなく５年の節目を迎える中、被災地では避難生活者の心のケアや震災の記憶の風化など課題はまだ多く残されているが、安倍首相は「それぞれの地域、ニーズに合った対応を進めたい」と話した。