天皇陛下が新年の感想 被災地を案じられる
天皇陛下は新年にあたり、感想を文書で寄せられた。被災地を案じ、防災の大切さについて述べられている。
天皇陛下は新年の感想の中で、東日本大震災から間もなく5年であることに触れ、住んでいた地域に戻れずにいる人々や、仮設住宅で苦労の多い生活を送っている人々のことを案じられた。
その上で、「日本は誠に美しい自然に恵まれる一方で、自然災害を受けやすい環境にある」として、「日本人一人ひとりが防災の心を培うとともに、お互いが気を付け合って身を守る努力を続けられることを心より希望しています」と、防災の大切さについて述べられている。
さらに陛下は5首の和歌を公表し、去年、戦後に満州やパラオなどから引き揚げた人々が切り開いた開拓地を3か所訪問されたことについて、「開拓の日々 いかばかり難(かた)かりしを 面(おも)穏やかに人らの語る」と詠まれた。
1日は皇居で祝賀行事が行われ、陛下は2日、一般参賀でお言葉を述べられる。