天皇陛下 82歳の誕生日
天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎えられた。記者会見では戦争についての思いをあらためて語られた。
82歳を迎えた天皇陛下は、記者会見で、戦後70年の節目に当たって先の大戦への思いを語り、軍人だけでなく多くの人命が失われたと述べられた。
「平和であったならば、社会の様々な分野で有意義な人生を送ったであろう人々が命を失ったわけであり、このことを考えると非常に心が痛みます」
「年々、戦争を知らない世代が増加していきますが、先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います」
特に、民間の船の船員が多く亡くなったことについて声を震わせながら語られる場面もあった。そして、パラオ訪問をはじめ慰霊を重ねたこの1年を「様々な面で先の戦争のことを考えて過ごした1年だったように思う」と振り返られた。
また、82歳という年齢についての実感を率直に話されている。
「年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました。したがって、一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです」
23日は、一般参賀など、誕生日を祝う行事が行われる予定。