岸田首相は公明党の山口代表と会談し、東京では解消するとしていた選挙協力について、一転して復活させることで大筋合意しました。中継です。

自民党と公明党は東京での候補者調整をめぐって激しく対立していましたが、早ければ秋の解散・総選挙も取り沙汰される中、トップ同士の交渉で、一気に関係改善に踏み出しました。

公明党・山口代表「総理のほうから、このままではまずいと、現状を打開して、東京における選挙協力を進めさせていただきたいと、意見交換を重ねながら、この骨子について今日、合意をいたしました」

両党首の合意では、次の衆議院選挙で自民党が東京29区で公明党の候補者を推薦する代わりに、他の選挙区では順次、公明党が自民党の候補者を推薦していくことを確認しました。

さらに、次の次の衆議院選挙では、公明党が東京の小選挙区で、さらに1議席を得られるよう、両党が努力するとしています。

選挙協力復活の背景について、公明党関係者は「秋の解散・総選挙を見据えているのか、自民党側の都合で話が進んだ」と話しています。

一方、自民党幹部は「公明党が関西の小選挙区で維新と全面対決することになった結果、自民党の協力が不可欠になり、元のさやに収まった」と分析しています。

今後、両党は最終調整を経て、岸田首相と山口代表が署名する形で合意文書を締結する方針です。