待機児童対策を検討 民主、公明が初会合
保育所などに入りたくても入れない待機児童の問題が与野党論戦の大きなテーマになる中、各党が対策の検討に乗り出している。民主党は15日、幹部らが待機児童を抱える母親たちから直接意見を聞いた。
民主党は待機児童問題の緊急対策本部の初会合を開き、岡田代表や蓮舫代表代行らが待機児童を抱える母親らと意見交換した。出席した母親からは「無認可保育園すら行けないなら他に行き場がない」などと、深刻な現状を訴える声が相次いだ。
民主党はこうした意見も参考に保育士の処遇を改善する法案をまとめる方針で、今の国会に提出する考え。
一方、公明党も待機児童問題への対策を話し合うプロジェクトチームを立ち上げた。15日の初会合では山口代表が「保育の希望がかなえられない人にとっては悲劇的な状況だ」と述べた。
プロジェクトチームでは保育の受け皿拡大や保育士の確保、待機児童の解消に向けた政府と地方自治体の連携強化などについて検討する方針で、来週にも提言をまとめて政府に提出する予定。