待機児童の問題をめぐり安倍首相は１１日の参議院本会議で、問題の解消を求める親たちの署名に目を通したことを明らかにするとともに、問題の解決に向け速やかに取り組む考えを強調した。

　共産党・吉良よし子議員「（待機児童問題の解消を求める）ネットの署名は約１週間で２万８０００筆に達しました。この切実な声を総理はどう受け止めているのでしょうか」

　安倍首相「厚生労働大臣に届けられた署名を受け取って、拝見しました。子どもが生まれたのに保育所に預けられない。仕事を続けられないという大変なご苦労、切実な思いが伝わってまいります」

　さらに安倍首相は「働くお母さんたちの気持ちを受け止め、待機児童ゼロを必ず実現させる決意だ」と強調し、５月に取りまとめる予定の１億総活躍プランに給与面などでの保育士の待遇改善策を盛り込む考えを示した。

　一方、自民党の稲田政調会長は、待機児童の問題に対処するための特命チームを党内に作ることを発表した。来週、初会合を開き、今月末までに提言をまとめる方針。また、ネットやブログなどにあげられた意見などを分析する体制を整備する考えも示した。