待機児童…受け皿拡充など全力挙げる~首相
保育所などに入りたくても入れない待機児童の問題で、安倍首相は保育の受け皿の拡充など今後も対応に全力を挙げる考えを強調した。
待機児童問題は与野党論戦の大きなテーマに浮上している。安倍首相は14日の参議院・予算委員会で、親たちの署名から「切実な思いが伝わってきた」などと述べて、待機児童問題を深刻に受けとめている姿勢をアピールした。
自民党・藤井基之議員「1億総活躍におけます夢をつむぐ子育て支援を進める上で、この(待機児童の)テーマは私は最重要の課題ではないかと考えております」
安倍首相「厚生労働大臣に届けられた署名やコメントについては私もそれを受け取りまして拝見をさせていただきました。仕事を続けなくてはならないにもかかわらず保育所になかなか預けることができないという切迫感、あるいは切実な思いが伝わってまいりました」
また、安倍首相は保育の受け皿を来年度末までに50万人分上積みする方針を説明し、今後も対応に万全を期していく考えを強調した。
一方、民主党の桜井議員が、保育士不足への対策として保育を学ぶ学生に奨学金の返還を免除すべきとただした。
安倍首相は「専門学校や短大に進学すれば、すでに月5万円給付などを行っている」とした上で「今後も柔軟に対応していきたい」などと応じた。