1億総活躍プランで“待機児童対策を”首相
保育所などに入りたくても入れない待機児童の問題で、安倍首相は14日の参議院・予算委員会で、5月に取りまとめる予定の1億総活躍プランの中で保育士待遇の改善など人材不足解消に乗り出す姿勢を改めて強調した。
共産党・田村智子議員「非常事態という認識で緊急の対策に国も自治体も乗り出すべきだ。総理が旗をふれば緊急策、ふみ出せる、ふみこんだ財政支援もできるはずなんです」
安倍首相「(昨年末の緊急対策で)2017年度末までの保育の受け皿整備量、40万人分から50万人分に上積みすることとしたわけでありまして、この春に取りまとめるニッポン1億総活躍プランの中で具体的で実効性のある待遇の改善策を示し、不足している人材も確保していきたい」
また、田村議員は「政府は保育を子守り程度に考えているから保育士の給料水準が低いままなのではないか」と厳しく追及した。これに対して、安倍首相は「保育園は子供が生活の大半を過ごす場所で、保育士は子供たちの人間形成に大きな役割を担っていることは事実だ」と述べて、保育士の専門性を高めることが必要との認識を示した。