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夜を徹し救命、救助活動に全力を~安倍首相

2016年4月15日 1:35
夜を徹し救命、救助活動に全力を~安倍首相

【熊本で震度7】政府は非常災害対策本部を開き、情報収集と被害者の救命救助に全力を尽くすことなどを確認した。

 安倍首相は15日午前0時半頃、首相官邸に隣接する公邸に戻った。その際、記者団に対して「引き続き、夜を徹して救命救助活動に全力を挙げて取り組んでいく」と述べた。

 安倍首相「まず先ほど熊本県知事と電話で話をいたしました。今後とも、国としても全力で支援をしていく旨、お話をしました。消防、警察、自衛隊、全力で救命、救助活動に協力をしていく。そして今後とも県と力を合わせていくという話をいたしました。これからも引き続き夜を徹して、救命、救助活動、全力を挙げて取り組んでまいります」

 政府は14日午後11時20分から首相官邸で、安倍首相や中谷防衛相、河野防災担当相らが出席して地震非常災害対策本部会議を開催した。この中で安倍首相は「夜間で被害状況の全容がまだ明らかでない」とした上で「被害者の救命救助に全力を尽くすこと」「住民の避難が確実に行われるよう対策に万全を期すこと」「物資の確保や医療など被災者支援に関係機関が一体となって取り組むこと」を指示した。

 菅官房長官は14日午後11時55分から記者会見を行い、これまでに益城町を中心に倒壊家屋19件、負傷者12人、建物の下敷き、火災、閉じ込め等の110番通報が、約480件あったことを明らかにした。

 一方、河野防災担当相は負傷者や倒壊家屋の数はさらに増えているとの認識を示した。政府高官は「全体像は朝にならないとわからない。ただ連絡がつかない地域はない」と話している。

 防衛省では、計400人の自衛隊員と、航空機12機を現地に派遣している。毛布2800枚を益城町に届けたという。また、松本防災担当副大臣を現地に到着する予定で情報収集にあたる方針。政府は15日午前8時10分に改めて非常災害対策本部会議を開いて対応を協議する考えです。