伊勢志摩サミット 経済問題で進展は?
伊勢志摩サミットは首脳たちが昼食をとりながら話し合うワーキングランチがまもなく終わる見込み。
首脳たちのワーキングランチは予定より20分ほど遅れて始まり、最大のテーマである世界経済の問題が話し合われている。この中で安倍首相は、世界経済のリスクが高まっていることを具体的なデータで示し、「財政出動」、社会保障や公共事業などにお金を使う政策の重要性を訴えているとみられる。
ただ、財政出動にはドイツ、イギリスが慎重な姿勢を崩していないことから、首脳宣言は金融政策・機動的な財政出動・構造改革を各国がそれぞれの事情に応じて行うとした上で、本文で重ねて財政出動と構造改革の重要性を書き込むものとみられる。
財政出動についての考えや状況が国によって違うので、日本が当初目指していた財政出動を同じように行うという合意は難しい。金融、財政、構造改革、バランスをとりながら世界経済をよくすることで一致することになりそうだ。
また、パナマ文書など国際的な課税逃れの問題については、首脳宣言は「法の支配、民主主義といったG7共通の価値観に根本的に反する」と厳しく断じる見込みで、対策強化の具体策でも合意するとみられる。