中国軍艦また接続水域に 防衛相が強い懸念
防衛省は、16日午後3時頃、沖縄県の北大東島の北側で中国海軍の情報収集艦が、領海の外側にあたる「接続水域」に入ったと公表した。15日に鹿児島県の口永良部島付近の領海を航行したものと同じ船だという。
中谷防衛相「懸念を昨日表明したばかりです。その翌日に我が国の接続水域を航行した。最近の中国軍の活動全般について、懸念すべき状況である」
現在、沖縄県の周辺海域では、日本・アメリカ・インドによる共同訓練が行われていて、中国の軍艦は、訓練に参加した船を追尾しながら接続水域に入ったという。軍艦はその後、午後4時頃に接続水域を出た。
中谷防衛相は、訓練に参加した船の情報収集を行っていた可能性があるとの見方を示し、中国が「一方的に行動をエスカレートさせている」と強い懸念を示した。
また、外務省の金杉アジア大洋州局長が16日夜、駐日中国大使館の劉少賓次席公使に懸念を申し入れた。