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都知事選 自民は与野党対決避けたい考え

2016年6月17日 11:54
都知事選 自民は与野党対決避けたい考え

 舛添知事の後任を選ぶ東京都知事選挙の候補者選びは、民進党の蓮舫代表代行が立候補を検討する中、自民党も対応を協議している。

 自民党は今回、与野党対決の構図は避けたい考え。自らの名前も挙がっている石原経済再生担当相は17日朝、実務能力を重視すべきとの考えを強調した。

 石原経済再生担当相「出たい出たいという方よりも、(東京五輪などを)しっかりやってくださる方を皆さんとこれから相談させていただいて選出をしていくということになると思う」

 安倍首相周辺も「今回は与野党対決を持ち込むべきじゃない。超党派で、都民のためを考えるべきだ」と話している。これには対決を避けることで知事選で舛添氏を支援したことへの野党側からの批判を避け、参議院選挙への影響を減らしたいとの思惑もある。

 このため自民党内には、野党・民進党で安保政策が自民党に近いとされる長島昭久議員を推す声も出ている。しかし長島議員は、周辺に「与党の誘いに乗るなんてない」などと出馬を否定している。

 一方の民進党は幹部の一人が「与野党相乗りなんて絶対させない」と語るなど野党として勝てる候補者を擁立したい考えで、蓮舫氏の出馬に期待が高まっている。

 民進党・枝野幹事長「相乗りしやすい人を民進党として推薦することはありえません」

 来週22日の参院選公示までに下される見通しの蓮舫氏の最終判断が当面の焦点となる。