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古賀氏に要請も…民進は鳥越氏擁立へ

2016年7月12日 12:35
古賀氏に要請も…民進は鳥越氏擁立へ

 混迷する東京都知事選挙の候補者選びで、民進党は一転して、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏を擁立する方針を固めた。鳥越氏は12日午後に記者会見し、立候補を表明する予定。

 鳥越氏は、11日夜になって急きょ、民進党の岡田代表と会談し、出馬が決まった。民進党執行部は、共産党など野党4党が一致して支援できると判断している。

 民進党の東京都連は11日午後の段階では、鳥越氏ではなく元経済産業省官僚の古賀茂明氏に立候補を要請していた。

 しかし、鳥越氏が出馬に意欲を示していることが民進党サイドに伝えられると、同時並行して岡田代表が鳥越氏と会談し、一気に擁立に動いた。

 結果的に、東京都連も古賀氏も執行部の方針を受け入れ、鳥越氏の擁立が固まった。鳥越氏は12日午後2時に立候補の記者会見を開く予定で、その後、午後4時から野党4党の幹事長らが会談し、支援を決めることにしている。

 野党票が分散することを懸念し、共産党を中心にすでに立候補を表明している元日弁連会長の宇都宮健児氏に出馬を断念するよう説得しているという。

 一方、公明党も12日午前に幹部が会合を開き、自民党都連が推薦する前岩手県知事の増田寛也氏への対応について協議、推薦を決定した。

 また自民党東京都連幹部は、鳥越氏の立候補について「小池陣営と浮動票を食い合う。増田氏に有利に働くのではないか」と話している。

 東京都知事選挙にはこの他、これまでに次の10人が正式に立候補を表明している。

・マック赤坂氏(政治団体代表)
・中川暢三氏(元大阪市北区長)
・桜井誠氏(市民団体代表)
・河野憲二氏(会社員)
・今尾貞夫氏(医師)
・山口敏夫氏(元労相)
・立花孝志氏(船橋市議)
・小池百合子氏(元防衛相)
・山口節生氏(鑑定士)
・高橋尚吾氏(元派遣社員)