政府は、天皇陛下の生前退位について議論する「有識者会議」のメンバーに、経団連の今井敬名誉会長ら６人を起用することを決めた。

　２３日に発表された「有識者会議」のメンバーは、経団連の今井敬名誉会長、上智大学法科大学院の小幡純子教授、慶應義塾の清家篤塾長、東京大学の御厨貴名誉教授、元ＮＨＫキャスターで千葉商科大学の宮崎緑教授、東京大学の山内昌之名誉教授の６人。「有識者会議」は来月中旬に初会合を開く方針だが、皇室をめぐり専門的な意見を持つ学者らはあえてメンバーとせず、今後、ヒアリングを重ねる形を想定している。

　菅官房長官「専門家の間でも意見が分かれていることも事実ですから、そうした方々からも意見を伺って問題点を整理して、国民にそこをお伝えをした上で、さらに（議論を）進めていく」

　政府は、現在の天皇一代に限り生前退位を認める特例法での対応を軸に検討を進めており、有識者会議の議論を踏まえ法整備を急ぎたい考え。