憲法改正草案「撤回を」民進党・野田幹事長
国会で27日、安倍首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が始まり、民進党の野田幹事長が質問に立った。野田幹事長は憲法改正を巡り、自民党の憲法改正草案は国民の権利を軽んじているなどとして撤回を求めた。
野田幹事長「(憲法改正を)本気で議論する気があるなら、まずは自民党総裁として草案を撤回していただきたいと思いますが、総理のご所見を伺います」
安倍首相「大切なことは各党がそれぞれの考え方を示すことであります。自民党は草案という形でこれをお示ししているところであり、それを撤回しなければ議論ができないというご主張は理解に苦しみます」
安倍首相はその上で、建設的な議論を進めるため民進党の憲法改正草案を提案するよう求めた。
また、野田幹事長はTPP協定について「守るものを守りきれていない」などとして反対の考えを示した。これに対して安倍首相は、「攻めるべきは攻め、守るべきは守ることができた」などと反論し、今国会で成立を目指す方針を改めて強調した。
また、北方領土問題を巡るロシアとの交渉について、野田幹事長は「経済協力だけロシアにいいとこどりされるのではないか」と追及した。安倍首相は「国益に資するような形で進めていく」と述べ、日本の国益を守りながら交渉を進める考えを示した。