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志位氏“2島での平和条約締結”に反対

2016年10月18日 20:51
志位氏“2島での平和条約締結”に反対

 「北方領土」を巡るロシアとの交渉をめぐり、共産党の志位委員長は18日、菅官房長官と会談し、仮に歯舞・色丹の2島を先行返還する事で合意したとしても、平和条約は締結しないよう申し入れた。

 会談で志位委員長は、ロシアとの交渉の中で、北方4島のうち、歯舞・色丹の2島先行返還を選択肢とすること自体には理解を示した。一方で、2島が返還された段階で平和条約を締結する事は「決して行ってはならない」と述べた。

 志位委員長「平和条約というのは、締結されれば、どんなに留保条件を付けようとも、両国間の国境の公式の確定という意義を持つ。それ以上の領土返還交渉がこの道が事実上閉ざされる事になる」

 これに対して菅官房長官は「国後・択捉両島を含めた4島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するという一貫した方針のもとに交渉を進めていきたい」などと応じたという。