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バッハ会長、安倍首相に「被災地で開催を」

2016年10月19日 23:42
バッハ会長、安倍首相に「被災地で開催を」

 IOC(=国際オリンピック委員会)のバッハ会長は19日午後、安倍首相と会談し、競技の一部やイベントを東日本大震災の被災地で行う考えを伝えた。

 バッハ会長「2020年の東京五輪で、いくつかの種目を(東日本大震災の)被災地で開催するというアイデアについて(安倍首相と)話し合いました」

 バッハ会長の提案に対して、安倍首相は「アイデアは歓迎する」として、前向きな姿勢を示したという。また、バッハ会長は会談後、野球やソフトボール競技を福島市で行う可能性について「我々が検討しているオプションの一つだ」とした上で、「例えば日本チームが参加する第一試合を行うのは、非常にパワフルなメッセージにつながる」と述べた。

 バッハ会長と安倍首相の会談ではこのほか、日本政府とIOCも参加するオリンピックのコストを削減するための「4者」の作業部会で緊密に協力していくことを確認した。バッハ会長は「共に作業することで素晴らしい大会になることが担保されるだろう」と述べた。