補選で自民圧勝、政局への影響は…記者解説
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衆議院東京10区の補欠選挙は、自民党公認候補、福岡6区は自民党系の候補が当選となった。今回の結果が今後の政局に与える影響について日本テレビ政治部の古谷朋大記者が解説する。
政府・与党内には依然として安倍首相が年末から年明けにかけて衆議院の解散・総選挙に踏み切るのではないかとの臆測が出ている。
先週の新潟県知事選では与党が推す候補が敗れたが、補選の圧勝を受け再び解散風が強まる可能性がある。自民党のベテラン議員の1人は、「これからいろいろ動きが出るかもしれない」と話している。ただ、二階幹事長は今回の結果と解散は直接関係しないとの考えを強調した。
自民党・二階幹事長「日本国中で自民党が支持されているかどうかは、これからも慎重に我々は検討して対応すべき」
安倍首相自身は、12月の日露首脳会談の行方や、内閣支持率などを見極めた上で、慎重に判断するものとみられる。
一方の野党側は、今回のダブル補選で民進党が推す候補に共産党などほかの野党が支援に回る形で戦った。民進党幹部の1人は、「野党共闘路線をどううまく機能させていくか、作戦の練り直しが必要だ」と話している。
また、今回の結果について、民進党内では「もともと勝つのは難しい選挙だった」との声が大勢だが、選挙の顔として期待され代表に就任した蓮舫代表が自ら地盤とする東京でも自民党候補に大きく水を空けられた。
党内の一部からは、「蓮舫効果はほとんどなかった」と厳しい声もあがっている。
蓮舫代表が迎えた初の国政選挙は、苦いスタートとなったようだ。