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トランプ新政権 政府「想定内」と受け止め

2017年1月23日 18:01
トランプ新政権 政府「想定内」と受け止め

 20日に誕生したアメリカのトランプ大統領。日本政府はどう向き合っていくのか?青山和弘記者が伝える。

 日本政府は、トランプ大統領の就任演説は「選挙期間中に訴えていたことと同じで想定内だった」との受け止めが大勢。それは一方で、政府内にあった大統領に就任すれば主張が変わるのでは、という淡い期待が裏切られたということでもある。官邸関係者は「これまでのアメリカとは変わるということだ」として、保護主義的な貿易政策や内向きな外交姿勢に対して、新たな対応が迫られるという認識。外務省幹部は「演説は演説、政策は政策でまさにこれからだ」と気を引き締めている。

 一方、安倍首相は周辺に「こちらは一度会談しているんだし、発言に一喜一憂しないことが大切だ」と述べ、冷静に構えるべきとの姿勢。これはいずれにしても、アメリカとの同盟関係は日本の外交・安全保障の基軸で、大統領と良好な関係を築くのが責務だとの考えからだ。

 こうした中、安倍首相は、23日に国会で批判も多いトランプ大統領のツイッターの多用について理解を示した。

 安倍首相「SNSを活用することは不可欠という時代に、我々は生きている」

 今後、トランプ大統領とどのように渡り合うのか当面手探りの状況が続くことになりそうだ。