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安倍首相「日本防衛のあり方を改めて検討」

2017年1月26日 12:16
安倍首相「日本防衛のあり方を改めて検討」

 衆議院の予算委員会が26日、スタートした。アメリカでトランプ大統領が誕生するなど国際情勢が大きく変化する中、安倍首相は日本の防衛のあり方について改めて検討すべきとの考えを示した。

 自民党の小野寺元防衛相は、北朝鮮の弾道ミサイルから日本を防衛するのに米軍に頼らざるを得ない現状を挙げて、アメリカ大統領の発言に振り回される日本の安全保障体制に疑問を呈した。

 小野寺元防衛相「相手の領土にある北朝鮮のミサイル基地をたたかないと、日本の平和が保たれない。そしてアメリカはこれを代わりにやってくれる」「アメリカの大統領が代わるたび、アメリカの大統領の発言に右往左往する、その安全保障でもよくないんだと思います」

 安倍首相「(国際情勢が)大きくこの変化する中において、国民の生命と財産をどのように守りきっていくか、我が国独自の抑止力はどのようなものがあるかということも含めて、あくまでも日米連携の中でありますが、考えていかなければいけないと、このように考えております」

 また小野寺元防衛相はTPP(=環太平洋経済連携協定)について、「今後、アメリカ抜きでも進めていくのか」とただした。安倍首相は「参加国の中に様々な議論があるのは事実で、その中で日本はリーダーシップを取っていかなければいけない立場だ」として、TPPからアメリカが離脱した形の経済連携協定の可能性についても他の参加国と協議していく考えを示した。