安倍×トランプ“首脳ゴルフ対決”勝敗は…
アメリカを訪れている安倍首相はトランプ大統領と、大統領就任後初となる日米首脳会談を終え、トランプ大統領の別荘があるアメリカ・フロリダ州に移動。“ゴルフ外交”に臨んだ。安倍首相に同行取材している青山和弘記者が現地フロリダから伝える。
■両首脳のゴルフ日米対決、勝敗はどうだったのか?
勝敗については誰もハッキリと証言しないが、ドライバーの飛距離は、トランプ大統領の方が安倍首相より平均40ヤードくらい飛ぶそうだ。安倍首相は12日はバーディーも飛び出すなど調子はとても良かったようだが、トランプ大統領のホームコースでもあり、勝敗は言わずもがなという感じだった様子。
そして同行筋によると、トランプ大統領は去年11月のアメリカ・ニューヨークでの会談の際に安倍首相からもらった金色のドライバーを持ってきていて、最初使ってみたそうだ。ただ、力の強いトランプ大統領にとってはちょっとシャフトが柔らか過ぎたもよう。
■2人だけの時間も目立った安倍首相とトランプ大統領、一体何を話しているのか。
首相周辺によると、ロシアや中国、北朝鮮などの国際情勢や日米の貿易問題など、多岐にわたって意見交換したという。安倍首相は周辺に、トランプ大統領に「日本の立場をインプットできる」から意味が大きいと話している。
そして両首脳は、今後もG7サミットなどあらゆる国際会議の場で必ず個別の首脳会談の時間を設けることで一致したという。
一方で、難しい話ばかりをしているわけでもなく、今回、トランプ大統領からは別荘の部屋の評価を何度も聞かれたという。
■今後の日米関係は
今回、日米首脳の個人的な友好を深める狙いは、ここまでかというほど達成したと言っていいと思う。ただ、今回の首脳会談での合意は大きな方向性の合意であって、具体的な政策はまだこれから。
安全保障面で今後、日本がどういう役割を担うことになるのか。アメリカでの雇用を増やす際に、日本企業に負担がかからないのか。日米2国間の貿易協定がどういう交渉になるのか。
幕を開けた安倍・トランプという新たな蜜月関係の下で、日本国民のためになる具体的な政策を打ち出されるのか、真価が問われることになる。