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日米首脳会談は満点?今後の焦点は?

2017年2月13日 17:53

 トランプ大統領が就任して初めてとなる日米首脳会談。“ゴルフ外交”など行い両首脳の親密さをアピールした。安倍首相の周辺では「大成功だった」と高揚感がみられるが、今後、対等に国益を守れるのか追及する声もあがっている。アメリカ・ワシントンで取材にあたっている青山和弘記者に聞く。

■今回の日米首脳会談は100点満点と言えるのだろうか?

 100点かと言われれば、経済をめぐってトランプ大統領がTPPからの離脱を見直すとかこれまでの日本企業のアメリカ経済への貢献に理解を示すということまでには至ってはいない。ただ大統領選挙の時から続いていた日米関係にまつわる懸念を払拭することにはなったわけで、官邸関係者の言う初めての会談でここまでは押さえたいという「所期の目的は達成できた」というのはその通りだと思う。

 またトランプ大統領が新たな要求を突きつけるわけでもなく安倍首相に丸2日も時間を割いたことはアメリカのメディア関係者も「異例を超えて異様だ」と驚くほどだった。安倍首相は周辺に「日本の考えを大統領にインプットできて、とても意義があった」と話しているという。

■今後の日米関係の焦点は何だろうか?

 今回の合意は日米関係の土台となる大きな方向性の合意であって具体的な政策はこれから。安全保障面で日本は今後、役割を拡大するとしているが、果たしてどんな役割を担うのか。また日米2国間の貿易協定が協議されることになれば高い要求を突きつけられることは間違いない。

 幕を開けた安倍・トランプ蜜月関係の下で日本国民の利益にかなった日米協力関係が築けるかに真価が問われることになる。