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籠池氏“問題発覚後、昭恵夫人からメール”

2017年3月17日 12:20
籠池氏“問題発覚後、昭恵夫人からメール”

 森友学園の籠池理事長が安倍首相から昭恵夫人を通じて寄付金を受け取ったと発言したことをめぐり、籠池氏が、受け取った100万円のうち10万円を返金したと主張していることが新たにわかった。

 籠池氏が16日、面会した野党議員らに対し、昭恵夫人から寄付金を受け取った経緯について語った詳細が明らかになった。面会の中で籠池氏は、2015年9月に昭恵夫人が森友学園に講演に訪れた際、「安倍晋三からです」として100万円を渡されたと主張した。その上で籠池氏は、昭恵夫人に「感謝」という名目で10万円を返金したと話したという。

 籠池氏側はさらに、問題が発覚した後の先月28日と今月8日に昭恵夫人からメールを受け取ったと主張、うち1通には講演料に言及した内容も含まれていたと説明したという。

 一方、菅官房長官は17日朝の会見で、昭恵夫人個人としても寄付は行っていないと否定した。

 菅官房長官「領収証等の記録もなく、夫人個人としても寄付は行ってないということであったということであります」

 また政府関係者によると、昭恵夫人は「寄付金を渡したなら覚えているはずだ。全く覚えていない」と話しているという。さらに随行した政府職員も「寄付を渡すという状況にはなかった」と説明しているということで、双方の主張は大きく食い違っている。

 このため与野党は、23日に籠池氏の証人喚問を行い真偽をただす方針で、17日午後、正式決定する予定。