韓国・釜山市の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことへの対抗措置として今年１月から一時帰国していた長嶺駐韓国大使が４日、韓国に帰任することになった。

　これは岸田外相が３日午後、記者会見で明らかにしたもの。岸田外相は長嶺大使を帰任させる理由として韓国の政権移行への対応や北朝鮮問題をめぐる意思疎通の必要性などをあげた。一方で、慰安婦像がいまだに撤去されていないことについては次のように述べた。

　岸田外相「今現在そうした（韓国政府の）対応は結果に結びつくものではないと判断しています。だから直接、大統領権限代行に日本の考え方を伝える、こうした役割を大使に担ってもらいたいと考えております」

　また記者団が慰安婦像をめぐり「韓国に誤ったメッセージを送ることにならないか」と質問したのに対して「まったくそんなことはない」と強調した。