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長島氏の離党 民進党内の動揺に懸念の声も

2017年4月10日 15:29
長島氏の離党 民進党内の動揺に懸念の声も

 防衛副大臣などをつとめた民進党の長島昭久衆議院議員が10日、共産党と連携していく党の方針に反発して離党届を提出した。

 民進党保守派の代表格の離党に党執行部には危機感が広がっている。長島議員は今後の活動について「真の保守政治を確立するため、思いを共有する方と行動を共にする」と述べた。当面は無所属で活動を続けるという。一方、関係者によると7月の東京都議会選挙も控え小池都知事が率いる「都民ファーストの会」との連携も模索している。

 民進党内には保守派の代表格の離党に党内の動揺を懸念する声が出ている。党幹部からは「離党ドミノを食い止めないといけない」との声があがっている。また別の党幹部は「共産党との共闘は仕方なくやっている部分がある。長島氏だけが保守の人間じゃない」などと不快感を示している。

 一方、自民党東京都連の下村会長は長島議員について「我々に非常に考え方が近い人だ」と述べた。その上で「できたら自民党の会派で活動してもらえればありがたい」として今後、連携を模索していく考えを示した。