籠池前理事長 8億円値引き巡り“新資料”
森友学園をめぐる問題で籠池前理事長は民進党の聞き取り調査に対し、国有地が約8億円値引きされた根拠に疑問符がつく新たな資料が見つかったと主張した。
籠池氏が提示した資料は当時、森友学園の代理人をしていた弁護士と工事関係者とのメールのやりとりとされる文書。
政府側は地中のゴミが最大約9.9メートルの深さまであるとみて約8億円の値引きを決めたが、文書では工事関係者とされる人物が事前のボーリング調査で3メートル以上深い場所には「廃棄物がないことを証明している」としている。
民進党・玉木雄一郎議員「実は3メートより深いところにはボーリング調査したら(ゴミは)なかったんだと」「これは今までの国会の(政府)答弁が全部覆りますね」
籠池前理事長「おっしゃる通りですね。私が思っておったものとも違いましたので、皆さん方にこの資料はお見せしないといかんなと」
籠池氏は弁護士に任せていたので自らは把握していなかったと主張した。
一方、財務省などは「メールのやりとりについてはよくわからない」とした上で、工事の過程で「深いところまでゴミが出てきた」「できるだけ多くの資料で総合的に判断した」などと説明した。
民進党は引き続き国会で追及する方針。