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トランプ大統領「我々を過小評価するな」

2017年11月5日 15:14

 アメリカのトランプ大統領が5日午前、日本に到着した。直後の演説では、北朝鮮を念頭に「独裁者は我々の決意を過小評価すべきではない」と述べ、強くけん制した。

 トランプ大統領は5日午前10時40分ごろ、東京の横田基地に到着した。メラニア夫人と共に大きく手を振ってタラップに現れ、河野外相ら日米関係者らの出迎えを受けた。

 その後、トランプ大統領はアメリカ兵を前に演説し、北朝鮮を念頭に「独裁者は我々の決意を過小評価すべきではない」と述べ、強くけん制した。

 トランプ大統領「いかなる独裁者も体制も国も、アメリカの決意を過小評価してはならない。かつてそうしたことをした国にいいことはなかった」「無実の人を搾取しようとする専制君主、独裁者にとって我々は最大の脅威だ」

 また、専用機の中では記者団に対し、2008年に解除した北朝鮮のテロ支援国家の再指定について、「間もなく決断する」と表明した。

 また、APEC(=アジア太平洋経済協力会議)が開かれるベトナムで、ロシアのプーチン大統領と会談するとの見通しを示し、「北朝鮮問題で支援してほしい」と呼びかけた。

 一方、トランプ大統領は演説で、「自由で開かれたインド・太平洋地域を推進する」と表明し、南シナ海などへ進出を続ける中国をけん制した。6日の日米首脳会談でも主要なテーマになる見通し。

 専用ヘリコプターに乗ったトランプ大統領は昼過ぎに埼玉県のゴルフ場に到着し、安倍首相の出迎えを受けた。その後、安倍首相からのプレゼントとして贈られた帽子に二人はサインをし、ゴルフの前に昼食をとった。帽子には英語で「ドナルドとシンゾウは同盟関係をさらに偉大にする」と刺しゅうが入っていて、帽子は両首脳が持つ他、一緒にプレーする松山英樹選手とクラブにもそれぞれ贈られるという。

 ゴルフ外交により日米のかつてない蜜月関係を世界に発信することになる他、二人だけで話し合う機会を生かし、北朝鮮情勢を中心に突っ込んだ意見交換を行うとみられる。

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