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籠池氏と財務省側“音声”価格交渉ではない

2017年11月27日 18:04
籠池氏と財務省側“音声”価格交渉ではない

 国会は27日から衆議院予算委員会。森友学園への国有地売却を巡り籠池前理事長らと財務省側が事前に価格交渉していたとされる音声データについて、財務省は価格交渉をしたものではないと説明した。

※国会で取り上げられた籠池前理事長らと財務省側との去年5月のやり取り。

 籠池理事長(当時)「0円に近い形で払い下げをしてほしい。本当はね」

 財務省側「理事長のおっしゃる0に近い金額まで、私はできるだけ努力するっていう作業を今やってます。だけど1億3000万(円)を下回るようなことはない」

 籠池夫人「ダイオキシン出てきたらどうしたらいいの」

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 この後、国有地は1億3400万円で売却されている。財務省は27日、このやり取りを認める一方で「事前に売却価格を提示したことはない」と述べた。

 自民党・菅原一秀議員「国は、森友と事前に価格の交渉をしていたことになるんじゃないでしょうか」

 財務省・太田理財局長「(国が)有益費の1億3000万円を支払っている以上、それを下回る形での売却は考えられないという趣旨の話をしてございます。不動産鑑定評価額が出る前に、先方から買い受け希望価格が提示されたという認識はございませんし、当方から売却価格を提示したということもございません」

 一方、質問時間が減らされた野党は出番が遅かった。午後4時からの登場となった立憲民主党の長妻元厚生労働相は会計検査院が「土地の値引き額の根拠が不十分」と指摘したことを受けて、これまでの政府の答弁について安倍首相に謝罪を求めた。

 長妻元厚労相「国会に対して、これは申し訳なかったと(価格算定は)適切ではなかったというようなことは国民の謝罪も含めて、お認めにならないんですか」

 安倍首相「財務省や国土交通省から適切に処分していたとの答弁があったところであり、私もそのように報告を受けていました。これまでの私の発言については、そのような理解の上で申し上げたものでありました」

 安倍首相の答弁に対して長妻議員は「謙虚な姿勢とか言っているが全然直ってない」と批判した。