「こんなことが起きるとは」自衛隊幹部、言葉を失う 浜田防衛相が謝罪 自衛官候補生が自動小銃発射、隊員2人死亡
岐阜市にある陸上自衛隊の射撃場で自衛官候補生が自動小銃を発射し、隊員2人が死亡しました。警察は、自衛官候補生の18歳の男を殺人未遂の疑いで逮捕しました。事件について防衛省、自衛隊はどう受け止めているのか、防衛省から中継です。
類を見ない事件に、ある自衛隊幹部は「こんなことが起きるとは」と言葉を失っていました。自衛隊を指揮する浜田防衛相は取材に応じ、謝罪しました。
浜田防衛相「国民の皆さまに大変ご心配をかけた事を心から、おわびを申し上げたいと思います。大変申し訳ございませんでした。本事案を受け、私から捜査への全面協力・原因究明、再発防止を指示を致しました」
また、松野官房長官も会見で「武器を扱う組織として、決してあってはならない」と厳しく指摘しました。
14日午後には陸上自衛隊トップの森下陸上幕僚長が会見を開き「国民や周辺に住む皆さまに心配をかけ、申し訳ありません」と謝罪しました。その上で、陸上自衛隊として調査委員会を立ち上げ、原因究明を行い、再発防止を徹底すると表明しました。
また、この事案を受け、防衛警備上、必要な場合を除き、すべての射撃、爆破訓練を中止することも明らかにしました。
陸上自衛隊では、4月には隊員10人が死亡するヘリコプター事故も起きていて、森下幕僚長は「どちらも非常に大きな重大な事故と認識している」と述べた上で「国民の信頼回復に努めたい」と厳しい表情で話しました。
森下幕僚長によりますと、隊員が意図的に発砲し、負傷させた事件は1984年以来、およそ40年ぶりということです。