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安倍首相「行政の長として責任を痛感」

2018年6月4日 15:34
安倍首相「行政の長として責任を痛感」

財務省は4日、森友学園をめぐる決裁文書の改ざん問題で、調査結果と関係者の処分を公表する。安倍首相は、「行政の長として責任を痛感している」と述べた上で、再発防止に全力を挙げる考えを示した。

政府・与党は、4日の財務省の報告をもって、この問題の幕引きをはかる構えだが、麻生財務相の続投には与党内からも疑問視する声もあがっている。

安倍首相「一連の公文書をめぐる問題により、国民の皆様の行政に対する信頼を損なう事態となっており、行政の長として責任を痛感しております。組織や制度の見直しなど、実効性のある対策を講じてまいります」

政府・与党は、関係した財務省の職員らの処分に加えて、再発防止策を示すことでこの問題に区切りをつけたい考え。

一方で、麻生財務相については、政権の大黒柱であることから続投させる。

ただ、与党内からは「麻生財務相の続投で今後も世論がもつかどうか」とか「一件落着だと思ってはいけない。国民の感覚とは全く別だ」との声もあがっていて、今後も政権運営の火だねとしてくすぶりつづけそうだ。

一方、野党側は、麻生財務相の辞任や佐川前理財局長の証人喚問を求めているが、与党側が応じる可能性は今のところないため、手詰まり感も出ている。