岸田首相は何に悩んだ? 保険証廃止“延期せず”4日会見で説明へ
来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一本化させる政府の方針は、当面、維持される見通しになりました。国会記者会館から中継です。
◇
マイナカードのトラブルが相次ぎ、内閣支持率は発足以来、最低まで落ち込みました。
岸田総理は「この逆風を変えたい」と、少し焦った面があったと思います。
当初、岸田総理は悪い流れを断ち切るため「大きな方針転換」をしようと考えた節があります。
それが一度決めた保険証「廃止」を「延期」するということで、ある政権幹部も、先週初めには「延期するしかない」と言っていたんです。しかし、反発が出ます。
加藤厚生労働大臣と河野大臣は2人とも「まずはマイナンバーの総点検を行うべき」などと「待った」をかけました。
さらに、公明党の山口代表も強く反発。こうした声におされる形で最後は岸田総理も「延期しない」との判断に至りました。総点検の結果を見てから判断しようと「先送り」にしたワケです。
――一方、マイナカードへの政府の対応に多くの人が不安を感じていたわけですがその不安を政府はどう解消しようとしているのでしょうか?
その鍵を握るのは、廃止される保険証の代わりとなる「資格確認書」です。
政府は、まず、確認書の1年という有効期限を長くすること。さらに申請しなくても必要な人には政府の方から送るなど対策を検討しています。
確認書の使い勝手をあげて「今と変わらず病院で保険診療を受けられますよ」というメッセージを出し不安を払拭しようとしています。
岸田総理は4日、会見します。マイナカードに対する不安、そして岸田総理のリーダーシップへの疑問。この2つを払拭できるかが問われています。
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マイナカードのトラブルが相次ぎ、内閣支持率は発足以来、最低まで落ち込みました。
岸田総理は「この逆風を変えたい」と、少し焦った面があったと思います。
当初、岸田総理は悪い流れを断ち切るため「大きな方針転換」をしようと考えた節があります。
それが一度決めた保険証「廃止」を「延期」するということで、ある政権幹部も、先週初めには「延期するしかない」と言っていたんです。しかし、反発が出ます。
加藤厚生労働大臣と河野大臣は2人とも「まずはマイナンバーの総点検を行うべき」などと「待った」をかけました。
さらに、公明党の山口代表も強く反発。こうした声におされる形で最後は岸田総理も「延期しない」との判断に至りました。総点検の結果を見てから判断しようと「先送り」にしたワケです。
――一方、マイナカードへの政府の対応に多くの人が不安を感じていたわけですがその不安を政府はどう解消しようとしているのでしょうか?
その鍵を握るのは、廃止される保険証の代わりとなる「資格確認書」です。
政府は、まず、確認書の1年という有効期限を長くすること。さらに申請しなくても必要な人には政府の方から送るなど対策を検討しています。
確認書の使い勝手をあげて「今と変わらず病院で保険診療を受けられますよ」というメッセージを出し不安を払拭しようとしています。
岸田総理は4日、会見します。マイナカードに対する不安、そして岸田総理のリーダーシップへの疑問。この2つを払拭できるかが問われています。