政府が５年ぶりに見直す安全保障政策の指針「防衛計画の大綱」に関する有識者会議の初会合が開かれ、安倍首相はサイバーや宇宙などの新たな分野における防衛力整備の重要性を強調した。

安倍首相「いまやサイバー空間や宇宙空間など、新たな領域で優位性を保つことが我が国の防衛に死活的に重要になっています」

安倍首相はまた、「陸海空という従来からの区分にとらわれた発想では、日本を守り抜くことができない」と述べ、防衛大綱を見直す意義を強調した。

なお、新たな防衛大綱に向けては、自民党が北朝鮮の弾道ミサイルを念頭に、敵基地攻撃能力の保有についても検討するよう求めていたが、野党からの批判なども考慮して、今回は盛りこまれない見通し。

政府は、見直しの議論を進め、新たな防衛大綱を年末に策定する方針。