憲法改正案「次の国会での提出を目指して」
第4次安倍改造内閣が発足した。安倍首相は会見し、次の臨時国会への自民党の憲法改正案の提出に向け、改正に慎重な姿勢を見せる公明党との調整に意欲をみせた。
安倍首相「公明党とは、まさに風雪に耐えた連立政権を築いてきた。その信頼関係の中において、真摯(しんし)に、しっかりと(憲法改正について)議論していくことが大切だろう。次の国会での改正案の提出を目指していくべきであろう」
さらに安倍首相は、発足した内閣について次のように述べた。
安倍首相「明日の時代を切り開くための『全員野球内閣』であります。12人の初入閣の皆さんには、これまで培ってきた経験や知見を思う存分発揮していただきたい」
また、今回入閣した自民党の閣僚の中で、先月の総裁選で石破元幹事長に投票したのは山下法相だけだったが、安倍首相は、「総裁選で誰に投票したかは全く考える余地はなかった」と述べ、石破派を冷遇したとの見方を否定した。
その後に行われた初閣議で、安倍首相は、北海道の地震や台風など一連の災害からの復興に向けて、補正予算案の編成を指示した。
また、新大臣らは会見でそれぞれ抱負を述べた。
柴山昌彦文科相「(文科省の)逮捕起訴事案については、文部科学行政に対する国民の信頼を根幹から損なう事態になっている。どのように信頼回復をするかということも、私大臣が先頭に立って、よく文部科学省の職員たちと議論し、検討してまいります」
片山さつき地方創生相「(女性閣僚が)一人だったので、あれ?と思いましたけれども、総理からは3人分働くようにと言われておりまして、フットワークを生かして、ご期待に沿うように頑張ってまいりたいと思います」
片山地方創生担当相は、今回唯一の女性閣僚だが、女性活躍の担当大臣として、「女性だからといって夢を諦めるようなことがない社会をつくりたい」と強調した。