首相「従来の方針に変更ない」北方領土交渉
オーストラリアを訪問している安倍首相は日本時間16日午後6時すぎに会見し、北方領土4島の問題を解決してからロシアとの平和条約を締結するというこれまでの日本政府の方針に変更はないことを強調した。
安倍首相「領土問題を解決して平和条約を締結するというのが我が国の一貫した立場であり、この点に変更はない」
14日の日露首脳会談では、歯舞群島・色丹島の引き渡しを明記した「日ソ共同宣言」を基礎に、平和条約交渉を加速させることで合意した。このため、2島先行返還に方針転換したとの見方もあるが、安倍首相は「平和条約交渉の対象は4島の帰属の問題であるとの立場だ」と述べた。その上で「合意は従来のわが国の方針と何ら矛盾するものではない」と強調した。